インプレゾンビ、後からトレンドを確認しようとすると本当に迷惑な存在ですよね。
そこで対策方法や、どれくらい稼げるのか?
気になる収入や、なぜアラビア語が多いのか、理由も調査しました!
インプレゾンビとは
- インプレゾンビとは、SNS上で注目されている投稿やトレンドを模倣し、盗用や無意味な返信を繰り返して、閲覧数(インプレッション)を稼ぐアカウントのこと
- この行動は特に、X(旧ツイッター)で見られ、利用者が投稿の閲覧数に基づいて広告収益を得る仕組みが導入されて以来、増加した
- 多くの場合、投稿の内容を理解せず、単にインプレッションを増やすことだけを目的とする
- インプレゾンビは、しばしば誤情報の拡散や、不適切なコンテンツの生成を引き起こし、SNSの質を低下させる問題を生じさせている
一例として挙げるなら、こんな感じですね。
- X(旧ツイッター)のトレンドワードで最も見られている投稿をコピペして使用
- AIで作成された猫の画像
- 謎の猫の動画
これがひとつではなく、大量発生するのが特徴。
インプレゾンビが大量発生すると、トレンドワードを調べても画像が猫なので、どんな投稿が話題なのか、どんな内容なのかわからなくなります。
ツイッター民にとっては、とても迷惑な存在です。
インプレゾンビの対策5選!うっとおしいゾンビの消し方
ここではGoogle Chromeの拡張機能でインプレゾンビを撃退する方法を紹介します。
スマホアプリでしかX(旧ツイッター)をご覧にならない方は残念ながら対象外。
「VeriBlock on Twitter」認証済みアカウントからのリプライを非表示に
- 機能: Chrome拡張機能で、認証済みアカウントからのリプライを非表示にする
- 目的: X(旧ツイッター)で収益を得るためには認証アカウントが必要であり、インプレゾンビもこれに該当するため、それらを非表示にして問題を解消する。
- 制限: この拡張機能には報告やブロック、ミュートの機能は含まれていません。
- 問題点: インプレゾンビではない認証済みアカウントも非表示になるため、不本意な影響が出る可能性があります。
- 対策: ホワイトリストを用いた除外設定が必要で、これにより巻き添えになる認証済みアカウントを保護できます。
「Twitter No Spam」日本語以外のリプライを非表示に
- 機能: Chrome拡張機能で、日本語以外のリプライを非表示にする。
- 対象: インプレゾンビ由来の非日本語リプライが主な対象。アラビア語など日本語が含まれないリプライが多い。
- 条件: リプライに日本語が含まれていない場合、非表示と判定。
- 特記事項: URLや絵文字のみのリプライも非表示になる可能性がある。
- 追加機能: 単語に基づいたリプライの非表示機能も含む。
- その他: ブロックやミュートの機能は含まれていない。
「Clean-Spam-Link-Tweet」リスト化されたインプレゾンビを非表示に
- 機能: Chrome拡張機能で、スパムリンクを報告およびブロックする。
- 対象: 「ナイト系スパム」と呼ばれる、特定の短縮URLへの誘導を含む自動リプライ。
- 主な目的: スパムリンクが多数付けられる投稿を簡単に報告し、ブロックすることが可能。
- 追加機能:
- リストに基づいたインプレゾンビの非表示機能。
- アラビア文字を含むリプライの非表示機能。
- 利点: インプレゾンビの活動に対抗するための機能も備えている。
「Control Panel for Twitter」インプレゾンビ対策に役立つ機能を多数搭載
- 機能: X(旧Twitter)のUIをカスタマイズするChrome拡張機能。
- 基本用途: タイムラインを新着順に表示するなど、ユーザーインターフェースを個人の好みに合わせて変更。
- インプレゾンビ対策機能:
- 認証済みアカウントの非表示。
- 確認画面をスキップして即座にブロックする機能。
- 「おすすめトレンド」を含むインプレゾンビによる汚染されたサイドバーを非表示にする。
- 特徴: インプレゾンビ排除に有効な機能を多数含むが、一般的なカスタマイズ用途にも利用可能。
「zombie-buster」報告→ミュート→ブロックをスムーズに
- 機能: インプレゾンビを報告、ミュート、ブロックする一連の操作を簡単化するChrome拡張機能。
- 操作: 投稿の横に表示される「報告」というアイコンをクリックし、「スパム」または「暴力」を選択することで、報告からミュート、ブロックまでが自動で行われる。
- 種類: Chromeウェブストアには未登録の“野良”拡張機能。
- 導入方法: 作者のDropboxからダウンロードし、手動でChromeにインストールする必要がある。
- 詳細参照: 詳しい導入方法や機能説明は、以下のポストのリプライ欄を参照。
インプレゾンビの投稿にアラビア語が多い理由は、パキスタン人だった
パキスタンの公用語はウルドゥー語で、文字はアラビア文字を使うそうです。
そのためアラビア語の投稿が多かったようです。
金持ちそうなアラビア人がなぜそんな小銭稼ぎをしているのか不思議でしたが、納得の理由がありました。
パキスタンにインプレゾンビが多い理由
- パキスタンでは、特に若者の間で高い失業率と経済的困難が存在
- SNSを利用した収益化は充分に生活の支えになる
- 他の投稿をコピーし、再投稿だけなので簡単
パキスタンは平均年収6万円ほど。
経済的な困窮+Xの投稿でわずかな収益でも充分な足しになるということのようです。
インプレゾンビは迷惑ではあるけど、事情を知ると同情してしまう気も……
日本が狙われる理由
- 日本はXの大きな市場の一つ
- Xの利用者が1日に4000万人を超え、利用時間が1日15億分以上
- 日本語で投稿することは、大量のインプレッションを比較的容易に獲得する手段
- 日本のXユーザーは他の国と比べて反応が良いため、インプレッションを稼ぎやすい
1億2000万人程度の人口ながら、日本は世界トップクラスの利用頻度なんですね。
確かに中国だと、人口は多いですが、ウェイボー(微博)という独自のSNSを使っている印象ですもんね。
インプレゾンビの気になる収入は、驚くほど少なかった
パキスタン人のインプレゾンビの収入は月に8000円ほどと、NHKの独自取材で明かされていました。
日本人からすると少ない気もしますね。
パキスタンの人にとってはかなりの収入
パキスタン人の平均年収は6万円。
仮に頑張って月に1万円の収益をXから得ると、年間12万円の収益となります。
平均年収の2倍となると、本業とあわせて年収の3倍の18万円を得ることに……。
コピペして投稿するだけで、年収が3倍になるなら、やる人がたくさんいても不思議ではありませんよね。
私ならやるかもしれません(笑)
まとめ
- インプレゾンビの定義: SNS上で注目されている投稿を模倣し、閲覧数を稼ぐために盗用や無意味な返信を繰り返すアカウント
- 発生背景: X(旧ツイッター)が投稿の閲覧数に基づく広告収益の分配システムを導入してから増加
- 問題点: 誤情報の拡散や不適切なコンテンツの生成により、SNSの質が低下
- Chrome拡張機能: インプレゾンビをブロックや非表示にする様々な機能を提供
- 「VeriBlock on Twitter」: 認証済みアカウントからのリプライを非表示
- 「Twitter No Spam」: 日本語以外のリプライを非表示
- 「Clean-Spam-Link-Tweet」: スパムリンクを報告し、ブロック
- 「Control Panel for Twitter」: カスタマイズ機能とインプレゾンビ対策機能を提供
- 「zombie-buster」: 投稿の報告、ミュート、ブロックを簡単化
- インプレゾンビの主な影響地域: パキスタンや新興国で特に顕著、経済困難が背景にある
- 日本市場の狙われる理由: 利用者数と利用時間が多く、反応が良いためインプレッションを容易に獲得できる
- パキスタン人の収入事情: インプレゾンビ活動からの収入が低くても、現地の平均年収に比べれば相当な収入になる可能性がある